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まず、赤ちゃんに聞こう

2019年05月15日

 鼻の掃除や歯磨きは、赤ちゃんの嫌いなものの代表的なものです。どうも赤ちゃんは鼻や口の周りをいじられるのが、あまり好きではないようですね。

 ある新米ママは、3カ月の赤ちゃんの鼻掃除をするとき頭が動かないように力いっぱい赤ちゃんを押さえ、綿棒で鼻を傷つけないかいつも恐る恐るしています。あるとき、ベテランの保育士さんに鼻掃除をしてもらったら、あら不思議!!あっという間に終わり、全然泣かないではありませんか!保育士さんとママのやり方はどう違うのでしょうか?単に「慣れている」というだけではなさそうです。

 保育士さんはこんなふうに話しています。「私はね、まず赤ちゃんの真正面に座って『こんにちは、今日はよいお天気ね。』と言って、顔や頭や体にやさしくさわるの。それから『お鼻の中をきれいにしてもいい?ちょっとくすぐったいけれど少しだけ我慢してくれる?』と聞くのよ。そして、赤ちゃんが『いいよ!』と言ってくれたら、お鼻の掃除をするの」
 言葉もよくわからない赤ちゃんに聞くの?3カ月の赤ちゃんが「いいよ!」なんて返事するの?と思われるかもしれませんね。でも、赤ちゃんは何も知らないようで、なんでもよくわかっています。ママの話す言葉はもちろん、この人は大丈夫、これは自分にとって大切なもの、ここは安心できるところなど、私たちが言葉で理解する仕方とは違うかもしれませんがちゃんとわかっています。そして、赤ちゃんにもプライドがあり、自分の意思を大事にしてほしいと思っています。また、相手の期待に応えようと頑張ります。
 そのため、保育士さんのように赤ちゃんの目線で正面から向き合い、ちゃんと挨拶をして、これからすることをきちんと説明して、「いい?」と聞いて了解をとってからすることなどが大切です。突然鼻や口の中をいじられたら、大人でもびっくりするし、嫌ですよね。それは赤ちゃんも同じです。

 鼻の掃除や歯磨きなど清潔を保つためのケアは、本来は気持ちのよいものです。でもそれは、する人とされる人の安心できる関係があってのこと。「いいよ→してもらう→気持ちがよくなる」の体験がたくさん積み重なれば、きっと歯磨きなども嫌がらずに協力してくれるようになるでしょう。

「まず赤ちゃんに聞いてみること」、実践してみてくださいね。