「1歳になったので、そろそろ断乳しようかと思うけれど、母乳がないと眠れない。これって、うちだけ?」
 仕事に復帰するため1歳前後になると「断乳」を考えるママが多くいらっしゃいます。でも、やめたいけれど、やめられない」という方も多いですね。やめられない理由はいろいろあるでしょうが、今回は「母乳がないと眠れない」という悩みについて考えてみましょう。
 もちろん、昼間の母乳だけやめて、夜は続けるという方法もあります。
 けれども、そういう方法をとっているママの中には、「夜中に何度も起こされて、その度に添い乳で眠らせている」という人が多いように感じます。もしかしたら、母乳の力で眠らせているため、眠れない本当の理由を見過ごしてしまっているのかもしれません。

 まずは赤ちゃんの様子をチェックしてみましょう。

 赤ちゃんは汗をかいていませんか?布団を蹴飛ばしたり、ゴロゴロ転がったりしてはいませんか?掛けるものや着せるものを少し減らしてみましょう。暑かっただけという可能性もありますよ。

 そのほか、寝かせる時間帯はどうでしょうか。現代人の生活はどうしても宵っ張りになりがちです。ところが、赤ちゃんの生活時間は太陽の影響を強くうけているので、日が沈んだらもう夜と感じていることもあります。日の暮れるころに眠たそうにしていませんか?大人の感覚では早すぎる時間でも、その頃に部屋を暗くして静かに過ごしてみましょう。

 一方、悩んでいるママたちに「どうして母乳がないと眠れないのでしょう?」とたずねてみると、「癖になっているから」という答えが多く返ってきます。「癖」なら、他のものに替えることも可能です。成功したママに聞いてみると、替わりになったものは、ぬいぐるみやタオル、それにママの二の腕のポヨポヨしたお肉などがあります。赤ちゃんが気に入ったものを触わらせたり、頬ずりさせたりしながら、背中を優しくトントンしてみましょう。そんなとき、ついつい「ごめんね」と声をかけたくなってしまいますが、かえって赤ちゃんを不安にしてしまうこともあります。「大丈夫、大丈夫。ママはここにいるよ」と安心させてあげましょう。成功を願っています。