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赤ちゃんの味覚
味覚とは五感のひとつで、食べ物を口の中に入れたときに感じる感覚です。味覚は「塩味」「甘味」「酸味」「苦味」「旨味」の五つの基本的な味から構成されています。舌の上に食べ物の情報をキャッチする味蕾(みらい:味細胞の集まり)があり脳に情報を伝えています。
では、赤ちゃんはいつから味を感じているのでしょう。実は、胎内にいるときから味を感じているという説があります。妊娠20週くらいで味を感じることができるようになり、味覚を感知する能力が発達します。
赤ちゃんは大人より味蕾の数が多く、甘味や酸味などの単純な味に対しては大人よりはるかに敏感です。さらに、母乳の味は1日の中でも時間によって変化するそうです。大人がほとんど感じ取れない母乳の味の違いも、赤ちゃんには、はっきりわかっているのでしょう。授乳のたびに変わる母乳の味を経験しながら、いろいろなものを食べる準備をしているのですね。