「足育」とは、足に関する正しい知識をもって理想的な足を育てることを示し、「あしいく」とも「そくいく」とも読みます。足は身体を支える土台です。大人でも歩くことが推奨されるように、赤ちゃんの足育も大切です。

赤ちゃんの足はほぼ軟骨でできていて、土踏まずがなくプクプクした感じです。足の筋肉は動かすことで発達し、徐々に脂肪が取れて土踏まずが形成されていきます。歩くようになっても歩き方は大人と違い、足の裏全体で着地し、ひざを曲げたままのすり足で歩くヨチヨチ歩きです。足の基本的な構造は10歳ころに完成するといわれ、小さいころから足を自由に使って育てることがよいようです。

土踏まずのアーチを作る筋肉は足の指につながっているので、足の指をよく使うことで土踏まずの形成が促されます。土踏まずは、体重を支えるだけでなく、立っている時にバランスをとる働きもあります。そして、重心移動、蹴りだし、衝撃を和らげるクッションの役割など基本的な動きにもかかわっています。

<赤ちゃんの時期から>

足裏刺激:足底把握反射(足の裏を刺激するとぎゅっと握り返す反射)を利用し、足裏をつつくようにして触れて反射を促し、踏ん張る力をつける

足のマッサージ:赤ちゃんのかかとを支えて反対の手で足の指を包み込むようにゆっくり甲側、足裏側に動かす

足の指の間を広げるようにやさしく触る

足指1本ずつくるくる回し、やさしく離す

<幼児期から>

足指じゃんけん:向き合って足を前に出して座り、足の指でグーチョキパーじゃんけん

タオルの引っ張りっこ:立ったまま、足の親指と人差し指でタオルをつかみ、引っ張り合う

タオルギャザー:立って、タオルを足指で引き寄せてギャザーを作る

足裏合わせっこ:向き合って座り、足を伸ばしてお互いの足裏を合わせて押し合う

そのほかに、坂道やでこぼこ道を歩くこともよいそうです。遊びながら「足育」を楽しんでください。

参考資料 ホームページ NHKすくすく子育て「赤ちゃんの足と靴」