赤ちゃんは風邪をひいて鼻水がひどくなると中耳炎になりやすいと聞きましたが、どんな症状があるのですか?(3ヵ月)

大人と違い子どもは、鼻・口と耳をつなぐ耳管が太くて短く、耳からのどまでの傾斜も緩やかという特徴があります。そのため細菌やウイルスが侵入しやすく、中耳炎になりやすいのです。

症状としては耳の痛み、発熱、耳だれ(耳漏)があります。赤ちゃんの場合は痛みを訴えることができないため、機嫌が悪くなったり、ぐずったり、しきりに耳を気にして触ることが多くなります。

風邪をひくと中耳炎にもなりやすくなってしまいますが、風邪の症状がなくても耳をしきりと触る、ママの胸に耳をこすりつけてくるなどの様子や、機嫌が悪くぐずることが多く見られたりなどしたら注意が必要です。そんな時は迷わず耳鼻科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

耳だれが出たときは無理に奥まで拭わず、垂れてきてしまったものを湿らしたコットンやガーゼなどで優しくふき取ってあげましょう。赤ちゃんが痛がって動いた時などに危ないので、綿棒は使わないようにしましょう。夜中に激しく泣き出し痛がる様子が見られるときは、耳の周りを冷たいタオルや冷却シートなどで冷やしてあげるとよいですね。中耳炎は完全に治るまできちんと治療を受け、経過観察することが重要です。