38歳になる娘が7月に初めての子を出産予定です。幸い経過は順調ですが、若い時の出産に比べてリスクはあるのでしょうか?本人は妊娠をとても喜び、年齢も気にしていない様子ですが、母親としては心配です。(妊娠6ヵ月)

 最近は20代で出産する人が減り、30代での出産が増加しています。初婚年齢が年々上がり、自然と初産の年齢も上がるという流れが急速に進んでいるということですね。高齢出産といわれる35歳以上の出産も、今はめずらしいことではなくなりました。医療の進歩もあり、ほとんどの場合、安全に妊娠、出産の経過をたどっていますので、心配しすぎる必要はないでしょう。ただ35歳以上の初産婦の場合、高血圧、糖尿病などの合併症の頻度が高まる、流産や早産の割合がやや高い、分娩時間が長びくなどの傾向があるようです。このようなリスクをできる限り少なくするためには、妊娠中は塩分を控えた食生活や体重管理に気を配りましょう。リスクを認識して定期健診をきちんと受け、異常の予防と早期発見に努めることが大切です。
 年齢が高くなってからの出産、育児はメリットもたくさんあります。
 エンゼル110番でおこなったアンケートで35歳以上で出産したママに意見を伺ったところ、「精神的に安定している」「経済的に余裕がある」「やりたいことを十分にしてきたので、心おきなく育児ができる」など、ママたちの声には高齢での出産、育児にマイナスのイメージは少ないようです。妊娠を心から喜んでいる娘さんを、お母さまはぜひ応援してあげてください。