トイレトレーニングの相談で時々あるのが「トイレでウンチができない」というご相談です。
「おしっこはちゃんとできるのに、ウンチはトイレに座らせると出なくなってしまいます。あげくのはて部屋の隅っこに隠れておむつにしてしまいます。もうすぐ入園なのにトイレトレーニングが完了してなくて焦っています」とママ。
おしっことウンチは違います。トイレでおしっこができたからといって、すぐにウンチもできるようになるわけではないのです。
ウンチはいきみながらしなくてはできません。力の入れ方も違います。
またかなりデリケートな問題です。大人だって旅行に行って、トイレに行くタイミングが合わないと調子が崩れてしまいますよね。子どもはもっと未熟でこだわりがあります。トイレの音やにおいが嫌なこともあるし、水に何かがぽとんと落ちるのが怖いという子もいました。子ども自身がこだわらなくなるのを待つしかない場合もあります。とりあえず、こんな工夫はいかがでしょう。
1.洋式便座で足がブラブラしていては力が入りませんね。足置き台があるとよいでしょう。
2.便が固いといっそう出づらくなります。便が固くならないよう食事で工夫をしましょう。油脂は便を柔らかくし、海藻類は水分多めの便になるのでおすすめです。
トイレトレーニングの極意は「焦らず、せかさず、叱らず」です。これはおしっこもウンチも一緒ですね。ウンチを我慢して便秘にならないように本人がしやすいようにさせましょう。おむつにしてしまったからといって叱らないでください。ウンチへのこだわりをできるだけ少なくすることが大切です。便秘になってしまったり肛門が切れてしまったりしたときはこじらせないうちに早めに受診しましょう。