「生後1ヵ月頃は、授乳の後によく吐いていました。まだ満腹感がよくわからないので飲みすぎてしまうことが多いからと聞き、様子を見ていたら3ヵ月過ぎくらいでほとんど吐かなくなりました。今、5ヵ月ですが、最近またよく吐くようになって少し心配です。授乳後しばらく経ってから、カポっと吐いたりします。大丈夫でしょうか?」
こんな相談をいただくことが時々あります。

  月齢の小さい赤ちゃんは、飲み方が上手ではなく空気をたくさん飲んだり、満腹中枢も十分に発達していない時期のため反射的に飲んだりするので、どうしても飲みすぎになりがちです。また、吐きやすい胃の形をしているので、吐くことが多くなります。

  3~4ヵ月になり、自分で飲む量を調節できるようになると、吐くことも落ち着いてきますが、5~6ヵ月になって、また吐くようになることがあります。
  ちょうど、寝返りをしたり手足の動きが盛んになってくる時期です。

  仰向けで足をあげて手で触ったり動かしてみたり、寝返りをしてうつぶせで遊んだりする時間が長くなると、おなかに力がかかり、その拍子に吐くことがあります。
  そのため、授乳直後ではなく、しばらく経って遊んでいるときや、うつ伏せになっているときに吐くことが多くなります。床の上に吐物があって、吐いたことに気づくことも多いかもしれません。

  お子さんの様子に変わりなく、吐いたものが母乳やミルクの消化されたものであるならば、心配なものではありません。他にも気になることがある、体調が悪い様子があるような場合は、吐いたものを持って受診してください。

  うつぶせのままではなく、お座りが多くなり、移動も寝返りからはいはい、四つばいへと変化していくにつれて、腹圧がかかることも少なくなり吐くのも落ち着いていきます。