生まれて間もない赤ちゃんは、反射で母乳やミルクを飲みます。、母乳やミルクを飲みながら疲れると寝てしまったり、飲むのをやめたりします。たくさん飲んだ後、口からだらだら吐くこともあります。そのように赤ちゃんが吐くのを見て、「苦しそう」「何かの病気かしら」と心配するママやパパは多いですね。

母乳やミルクをたくさん飲み、多く飲んだ分が胃からあふれ、それが口から漏れ出てくることを「溢乳(いつにゅう)」といいます。たらーっと吐いたり、げぼっと吐いたり、時には赤ちゃんの鼻からミルクが出てびっくりすることもあります。

赤ちゃんは、生まれて間もない頃は吐きやすいです。それは、赤ちゃんの胃が縦型で、胃の入り口の筋肉がまだ発達していないためにしまりが悪く、逆流しやすいからです。飲むときに大量の空気も一緒に飲み込むので、胃がげっぷを出しやすい構造になっているともいわれます。

成長とともにだんだんと消化器官が発達し、3ヵ月頃になって満腹の感覚がわかるようになると、飲む量を自分で調節できるようになり、吐くことは少なくなってくるでしょう。
赤ちゃんが元気で、体重の増加も順調であれば、授乳の後に少し吐くことはあまり心配ないです。ゆっくり縦抱きにして、落ち着くまで待ってから寝かせるとよいでしょう。
また、胃から腸への出口は右下にあるので、消化したものが流れやすくなるように、赤ちゃんの右側を下にして横向きに寝かせたり、頭のほうを少し高くしたりして寝かせましょう。

ただし、赤ちゃんが吐いた後ぐったりしている、毎回大量に吐く、吐き方が噴水のようで体重が増えないなどの様子があれば、医師に相談しましょう。