「風邪で飲み薬を処方されましたが、嫌がって飲まずに困っています。どうしたらよいでしょう」という相談を受けることがあります。体調をくずして機嫌の悪いときに、嫌がる薬を飲ませるのは大変です。飲ませる工夫をいくつかあげてみましょう。

☆シロップの場合
 スポイト、注射器(赤ちゃん用投薬グッズ)で吸い上げ、口の脇から頬の内側か舌の奥の方に一気に入れる。
スプーン・哺乳瓶の乳首・おちょこを使ってもよい。

☆粉薬の場合
①(離乳食が進んでいる子なら)服薬ゼリーを使う。
 薬がゼリーからはみ出さないよう気をつけて包む。
②ペースト状にする。
 底の浅いコップに粉薬を入れ、水を数滴加え、ペースト状にして丸める。丸めた薬を清潔な指先にのせ、頬の内側か上あごに手早く塗る。そのあと水か白湯を飲ませる。
③シロップ状にする。
 少なめの水(小さじ1/2~1杯程度)に粉薬を溶かし、スポイトで吸い上げ、さっと飲ませる。
④食べ物や飲み物(好物)に混ぜる。
 離乳食を始めているなら月齢に合わせて、アイスクリーム、プリン、ヨーグルト、チョコフレーバー、あんこ、ジャムなど味が濃くて薬の味がわかりにくいものに混ぜる。ミルクやおかゆなど、嫌いになると困るものには混ぜない。
※粉薬は数種類の薬が混ざっていることも多く、薬の成分によってはジュースと混ぜると効果が変わったり、苦みが出たりすることがあるので薬の名前と混ぜてもよいかどうかを薬局で忘れずに確認をする。