産後は赤ちゃんのお世話に精一杯。大人との会話が少なくなり、いつの間にか口数が減っていませんか。

赤ちゃんは、ただ飲んで寝て泣くだけではありません。五感を使ってまわりからいろいろなことを感じ、学びながら日々成長しています。
育児、家事に追われて忙しい毎日かもしれませんが、時には赤ちゃんと向き合っておしゃべりを楽しんでみましょう。

授乳は、空腹を満たすだけでなく、スキンシップをはかりコミュニケーションの基礎となるものです。大人はお互いにタイミングよく言葉を発して会話をスムーズに進めますが、授乳も同じこと。赤ちゃんがおなかがすいて泣くと、ママはそれに反応して「おなかがすいたのね~」と声をかけ抱っこします。ママの働きかけに対して、赤ちゃんは目を合わせたり手足を動かしたりします。このようなママと赤ちゃんの相互の働きかけが、コミュニケーションの基礎となっています。

まずは授乳やおむつ替えのタイミングで、赤ちゃんに話しかけるのもよいですね。おむつ替えの後、赤ちゃんの「う~ん」に対してママは「う~ん、そう、気持ちいいね~」と、授乳の後「あ~」の声に対して「あ~おいしかったね~お腹いっぱいになったね~」など、赤ちゃんの反応を待って交互に話すことで会話になっていきます。

また、ゆったりと時間が取れそうな時には、30分程度テレビを消して赤ちゃんのリズムに合わせて声かけをしましょう。赤ちゃんの声や表情に対して、ママはいつもよりゆっくりと、高めの声で応えてあげるとよいでしょう。赤ちゃんは、音域の高い女性の声、それもママの声に一番反応するといわれています。テンポがゆっくりで抑揚のある話し方、いわゆる赤ちゃん言葉が好きなんです。
その際に、赤ちゃんに無理に話させようとしないことが大事です。自然に、ゆっくり、一方的にならずに、間をとって。赤ちゃんが持つリズムに合わせることが、ママと赤ちゃんの相互作用を持続させ、より深い愛情が育まれるそうです。言葉の発達にも良いそうですよ。