「離乳食を始めてそろそろ1ヵ月です。食べるのには慣れてきたけれど、まだおかゆとしらす、野菜はかぼちゃとにんじんだけ。他の野菜は嫌がってベーって出してしまうのです。友人のお子さんは10種類ぐらい食べているのに、もっと食材を増やさないとだめですよね?このままでは、将来、野菜嫌いになるのではないでしょうか」と、心配されるママから相談をいただくことがありは心配されています。
赤ちゃんは、生まれながらに体に必要なものの味、食べて安全かどうかを味で判断する能力を持っているといわれています。赤ちゃんが生まれてから飲んでいる母乳やミルクは甘みのあるもので、その栄養で赤ちゃんは大きく育っていくことができるのです。一方、野菜の中には赤ちゃんにとってはなじみのない苦味や特有の風味があります。赤ちゃんは、本能的に必要ないものと判断するのかもしれません。野菜が苦手な赤ちゃんが多いのは当たり前ですね。
離乳食の初めは、まず食べることに慣らしていくことがポイントです。野菜の種類はしばらく同じもので離乳食を進めても大丈夫です。上手に食べられるようになってきたら、少しずつ他の野菜にチャレンジしていきましょう。
子どもの味覚は成長と共に変化していきます。パパやママが野菜をおいしそうに食べていれば「ちょうだい」と手を出すこともあるかもしれません。大きくなれば家庭菜園で野菜を育てるのも楽しいですね。経験によっても子どもの味覚は育っていきます。急がず様子をみていきましょう。