手づかみ食べの練習を始めましたが、食卓に並べたものをポイポイ落としてしまいます。

せっかくママが手に持ちやすいように用意した野菜スティックや、薄切りのバナナなどを手にしたとたん赤ちゃんはポイ。さらにスプーンや食器、哺乳瓶までポイポイされると、床を見たくない気分になりますね。注意してもわからないし、ママの曇りがちな表情とは対照的に赤ちゃんはドヤ顔で意欲満々です。
 でもちょっと見方を変えると、赤ちゃんはぐんと成長し、上手にポイポイできるようになったのですね。この時期は、親指と人差し指で物をつまめるようになり、積木を正面で打ちあわせたり、器の中の物を取り出したりできるようになります。また、物を落した音や、落としたときのママの反応を楽しむこともできるようになってきます。発達的には、いろいろな経験をさせてあげることはとても大切ですが、手づかみ食べをさせたいママとしては困りますね。ポイポイに飽きる時期もきっときますし、ママにどうぞと渡してくれるようになりますので、今はポイポイが赤ちゃんのブームだと割り切ってみてはいかがでしょうか?
 それまでは、赤ちゃんの前にはたくさん並べないで少量だけ置く・こぼれる物、かたい物は置かない・新聞紙などを床に敷いて片づけやすくする・手づかみ食べの練習は短めに切り上げるなど、いろいろ試してみましょう。落としたときママが反応してくれると、赤ちゃんはうれしくてもっとポイポイしたくなりますので、大声で「ダメ!」とは言わずに小声できっぱりと「やめようね!」と言うようにしましょう。