おへそがビー玉のように飛び出しています。このままでは子どもが将来恥ずかしい思いをするのではないかと心配です。(3ヵ月)

出べそはへその緒が取れた後に腸管がおへその皮膚の下にとびだしてきたもので、生後3ヵ月くらいまで大きくなっても、その後は小さくなっていくことが多いといわれます。大きさにもよりますが、ほとんどの場合、腹筋がしっかりしてくる6ヵ月~1歳頃までに目立たなるようです。

昔はおへそに硬貨や絆創膏をはりつけて押さえておくことがありましたが、今はそのまま自然にして様子をみるように言われることが多いと思います。

そんな中で、早めに治療する取り組みが小児外科を中心に広がってきています。医師が飛び出た腸をおなかに戻し、飛び出さないようにガーゼ玉やスポンジ入れて、テープを貼る「固定法」です。この治療に取り組んできた病院の研究では、「固定法」を行ったほうが治癒率も高く、治癒までの期間が短かったそうです。まだ出べそを治療するかどうかについては医師によって意見が分かれるところですが、気になるようなら小児外科でご相談されるとよいでしょう。