「車で買い物に出かけたいのに、チャイルドシートを嫌がって大泣きするのでなかなか出かけられません」「暴れて大泣きする孫を見た母から、無理にチャイルドシートに座らせるのはかわいそうと言われてしまい辛いです」など、赤ちゃんがチャイルドシートを嫌がるので困っているというご相談がよくあります。
 嫌がる理由には、身動きができず窮屈、暑くて不快、ママと離れて不安、慣れなくて落ち着かない、大人から強制的に座らされるのが嫌など、などさまざまなことが考えられます。では、どうしたらスムーズに赤ちゃんがチャイルドシートに座るのでしょう。乗り切り法をまとめてみました。

1.普段から座わって慣らす 
取り外しができれば、家の中でチャイルドシートに座ってお気に入りのTVやDVDを見たり、ママやパパと楽しく遊んだりして、座ることに慣らしていく。
 
2.楽しい雰囲気を作る
・シートのカバーを大好きなキャラクターのものにしたり、お気に入りのバスタオルを敷いたりする。
・オモチャのハンドル、キラキラしたもの、音の出る小物や鏡など、興味をひくものを取りつける。
・お気に入りのオモチャ、ぬいぐるみ、DVD、CDなどを用意する。
・話しかける、歌を歌う。

3. 楽しく声かけして誘導する
・「ブーブー、お出かけだよ~」「トーマスのおイスに座るよ」などリズミカルに楽しそうに誘う。
・チャイルドシートに座ると安全であること、よいことというサインを送る、ほめる。「えらいねぇ、すごいねぇ、これで大丈夫、安心」などといった声かけや、頭をなでる、OKサイン、Vサイン、笑顔、頷くなどを行う。

4.室内温度、湿度を快適に
夏場は、紫外線対策と室内温度の上昇を防ぐために窓にシェードをつける。また、乗る前のチャイルドシートにバスタオルなどをかけ、シート自体の温度上昇を避ける。保冷剤入りの枕や汗ムレ防止パットなどのグッズを活用するのもよい。水分補給も忘れずに。

5.最初は短時間から慣らす
どうしても長距離移動が必要な場合は、1時間に1回は休憩をとってチャイルドシートから降ろし、外に出る。

6.例外を作らない
どんなに大泣きして抵抗しても、毅然とした態度で座らせる。「車に乗るときはチャイルドシートに座るもの」という習慣がつけば平気になる。

 交通事故総合分析センターによると、チャイルドシートの使用で死亡事故は75%、重傷は57%減少するといわれます。車と赤ちゃんの体にあったチャイルドシートを正しく取りつけて使い、安全なカーライフを楽しみましょう。