「児童館や公園に連れて行ったときに他の子どもが近づくと、泣いたり、私にしがみついてくることが増えました。大人が周りにいても平気で遊んでいるのに、不思議です。うちの子は子どもが嫌いなのでしょうか?」

こういったご相談を受けることがあります。成長のプロセスの中では、1歳前後から2歳にかけて人見知りになることがあります。いつもお世話してくれる人とその他の人の違いがわかってきて、いつも一緒にいる人がいないと不安がって泣く子がいます。

また1歳を過ぎてくると周りをよく見て判断し、急に走ったり大きな声を出す“子ども”に驚いて、苦手になってくる子が出てきます。決して嫌いなわけではないのですが、子ども同士とはいえ自分より体が大きい他の子どもが急に近づくと「何かされるのでは?」と不安に思うようです。歩き始めたことで世界が広がり、他のことに不安や怖さを感じることはよくあることです。そんなときは成長過程のひとつとらえて、お子さまには、大いに泣いてもらってください。不安な思いを周囲に伝えられるのも、その子の持つ力です。泣いてしまったときには「大丈夫だよ」としっかり受け止めてあげましょう。

他のお子さまとの触れ合う時は、初めは静かに遊んだり世話してくれる“お姉さん、お兄さん的なお子さま”に頼んでみましょう。楽しく相手をしてもらった経験から、少しずつ他の子どもたちとも遊べるようになると思います。何にしても「楽しい」が第一歩ですね!

最近はコロナ禍にあって家で過ごすことが多くなり、他の人とコミュニケーションが減ってきていることも多少影響しているようです。これまでどおりご家庭でのコミュニケーションを大切にしていきましょう。