「赤ちゃんの手足が冷たい」とか「赤ちゃんが寒さで、風邪をひかないように」など、ついつい衣服を着せすぎていませんか。何をどのくらい着せたらよいか、また、室温を何度にしたらよいかで悩むママは多いようです。
 

 まず衣服についてですが、1ヵ月までの赤ちゃんは体温調節がまだうまくできないので、大人より1枚多めに着せたほうがよいでしょう。あまり動きが活発でない1ヵ月から3ヵ月頃では大人と同じ枚数に、そして4ヵ月頃からは大人より1枚少なめが目安になります。
 

 はいはいをしたり伝い歩きをするなどよく動くようになると、気がつかないうちに汗びっしょりになっていることがあります。赤ちゃんは大人が思うよりも暑がりなので、動きやすい薄着を心がけ、寒いときには脱ぎ着しやすい前あきのベストやカーディガンなどで調節してあげるのがよいでしょう。
 

 また、体感温度は部屋の温度だけでなく湿度や風通し、日差しなどいろいろな条件によってずいぶん違います。赤ちゃんの場合は、寝ている高さや場所によっても変わりますよ。冬なら18~20℃、夏は26~28℃ぐらいが適温といわれています。夏は外気との温度差が5℃以内を目安にします、それが絶対というわけではありません。さらに湿度は冬は40~50%、夏は50%~60%ぐらいがよいようです。季節を問わず、赤ちゃんの顔色や体の動きをよくみて、汗ばんでいたり赤い顔をしていたら暑がっていると、顔色が白く動きが鈍いようなら寒いのかなと判断してください。寒いのではと靴下をはかせたり布団を多めに掛けたりすると、かえって着せすぎや掛けすぎになってしまうこともあります。顔色がよく元気な様子なら、心配ないことが多いものです。小さいねんねの時期の赤ちゃんでは、時々背中に手を入れて汗ばんでいないか確認するとよいですね。

 

何度?何枚?という数字にとらわれず、赤ちゃんの顔色や様子をみながら臨機応変に調節してあげましょう。