右手と左手を上手に使えるようになると、手にしたものはなんでも口に入れるようになります。口に入れていろいろなものの感触を確かめているとわかっていても、病気にならないか気になったり、砂を口に持っていくので外遊びをためらってしまったりというママも多いようです。

 1歳代前半はまだ食べものとそうでないものの区別がつきにくい時期です。まず、口に入れると危ないものや飲み込んでしまうもの、大切なものは赤ちゃんの目と手の届かないところに置き、安全な環境を整えましょう。
口に入れて確認する探索行動は、いろいろなものの性質(形や色、大きさ、感触など)を知る経験になり、そしてそのことは自分のまわりの世界に関心を持つことに繋がるのです。

 口に砂を持っていこうとしたら、「砂は食べられないよ」とさりげなく手を開いて砂を落としてあげましょう。大人が砂を手に取って、さらさらとこぼしてみせたり、お山を作ったり、シャベルで掘ったり…と遊び方を知らせることで少しずつ遊べるようになっていきます。

 なんでも口に入れる行動は手の運動機能、目と手の協応、意欲など赤ちゃんの発達に大切です。また、赤ちゃんがなんでも口に入れる時期は身近な雑菌に対する免疫がつくときでもあります。

2歳くらいになるとだんだんとわかるようになってきますよ。